アクセシビリティとは、情報やサービス、ソフト等が、様々なユーザーに利用可能であるかを意味する言葉です。特に、高齢者や障害者等にとって、どの程度利用し易いか、が問われます。
特に、Webサイトについての「利用のし易さ」を「Webアクセシビリティ」と呼びます。これについてはWCAG(Web Content Accessibility Guidelines)という指針がW3Cによって提唱されている。
WCAGは、WAI(Web Accessibility Initiative)の推奨する指針で、画像や音声等には代替テキストによる注釈を付け、全ての要素をキーボードで指定でき、情報と構造及び表現を分離出来るようにする、等のガイドラインが定められています。WAIは、オンライン技術に関する標準化の制定を行っている国際団体W3C(World Wide Web Consortium)内に設けられた組織をいいます。
WCAGの項目は、優先度によって3つのレベルに分けられており、その3つのレベルのいずれかに準拠する事が出来ます。最低レベルの「A」は、ごく基本的な項目を満たした事を意味し、その上の「AA」の項目を満たす事で、御社サイトに訪れるユーザーの範囲は広がります。最高レベルの「AAA」になると、サイトのアクセシビリティが大幅に向上する事を意味しております。これらのレベルが正しくホームページに適用されていれば、サイトのアクセシビリティを判断する上で世界標準の目安になり、結果、多くのユーザーに好かれるサイトになる訳です。
アクセシビリティは、平たくいえば「インターネットにおけるバリアフリー」です。
WCAGのガイドラインはWeb制作者に対し発表されているので、その解釈は難解ではありますが、要はユーザーの易しいサイト制作、意味しております。
企業サイトは、会社の為のものではなく、あくまでもユーザーの為の情報開示なのです。企業が企業としての社会的立場を真摯に受け止める上でもアクセシビリティは重要な要素といえるのです。
日本はこれから、益々、超高齢化社会になります。最早、インターネットは若者だけのメディアではなく、況して健常者だけのものではありません。
アクシビリティに配慮した企業ホームページは、潜在顧客を増やすだけに及ばず、社会的貢献度と企業としての義務、ともいうべきものとなり、これを正確に提供する事で結局の処、ユーザーを多く向かい入れる事が出来るのです。