SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、Googleに代表される検索エンジンでの検索結果において、自社サイトを良好な表示位置に掲示し、より多くのユーザーに注目して貰い、且つ、これを呼び寄せる為の考え方とその手法を指します。
SEOと云う言葉や技術自体は、既に10年以上に亘って存在しておりますから、ホームページを運営している方であれば、誰でも聞いた事があるでょうし、また、実践を意識なされていると思われます。
しかし、SEOと云うものを、本質的に理解し、これを実際に役立つWebマーケティングの1つとして活用され、その効果を実感している方は、いまだに多くはありません。
より正確に云い直すのであれば、SEOと云う言葉が一人歩きし、極めて狭義、且つ、その実質的な恩恵を得る事なく、機会損失を引き起こしている方が殆どである、と云えます。
その理由として挙げられるのが、SEOと云うものを一括りに考え、本来、複雑な要素が多々ある考え方や手法を、如何にも、分かり易い解として捉え、画一的な技術であるかの様な錯覚に陥っている為です。
まず、SEOには、大きく2つの考え方があります。
1つは、狭義なSEOです。
狭義なSEOとは、検索クエリ(キーワード)を入力し、その検索結果(SERPs)において、自サイトのWebページが上位に表示されていれば良い、と云う考え方とその技法です。
もう1つが、広義なSEOです。
自サイトのWebページが検索エンジンから如何に適切なリンクチャネルが構築されているか、を目指す手法です。
多くの方は、前者の技法や方法論をSEOと認識し、これを実践するだけに留まっているのではないでしょうか?
何故、狭義なSEOばかりが注目され、こればかりが実践されているのか?
それは偏に、自サイトのトラフィックが少な過ぎる事に起因する不安感に加え、SEO業者による画一的なSEOサービス群と安価に実施してしまう低質なシステムとにあります。
これは、YST(Yahoo! Search Technology)時代の弊害と云うべき問題で、YSTであれば、単なるバックリンク数のみで幾つかの複合クエリ程度であれば、比較的容易に上位表示が出来ていた、と云う事実が御座いました。
しかし、現在では、この様な簡易的、且つ、狭義な意味合いとしてのSEOは、十分な効果を得るには至っておらず、そもそも、この類のSEOは、無意味です。
この事実をご理解の上、下記をご覧下さい。
SEOを実施するには、SEO対策、と呼ばれる技術や手法が必要となります。
そして、これらは、決して検索エンジン運営会社から開示される事はなく(ヒントは開示されています)、検証によってのみ培われています。
SEO対策は、大まかに二分され、1つが内的SEO対策、もう1つが外的SEO対策等と呼ばれています。
内的SEO対策は、大きく分けて6つに区分する事ができ、1つはマークアップ(HTML等の適切な処置)、2つめがコンテクスト(文脈)、3つめがコンテンツ(内容)、4つめが内部リンクチャネル、5つめがサイト構造、6つめ検索キーワード最適化です。
外的SEO対策も大きく分けて6つに区分する事ができ、1つはバックリンクの品質、2つめがバックリンクの数量、3つめが被リンク先コンテンツとの関連性、4つめがトラフィック発生チャネル量、5つめがリンクチャネルからのユーザーアクション統計、6つめがバックリンクの自然さ(オーガニックリンク)、となります。
上記とはアプローチ法やシステムが全く異なりますが、ユーザー各人のパーソナライズド検索に対してカスタマイズ検索結果を最適化する弊社独自のインディヴィジュアライズドSEO対策と言うものも御座います。
これらは、検索エンジンのアルゴリズムによるWebポジションを決定する膨大なファクターに影響を与える施策を大雑把にセグメント化しただけですので、上記のSEO対策を実施すれば、確実にSEO効果が得られる、と云うものではありません。
例えば、ドメイン運用年数やクエリ表示に対するクリック率、google+ボタンの様な支持率、クローラーエラー、表示速度、更新性他、様々なSEO対策を併せて実施する必要があります。
同様に、SERPsに表示されるページ名やスニペット(概要)により、CTRは大きく左右されますから、単に上位表示させるだけでは済みません。
しかし、これらを全て実施するには、かなりの労力が必要となりますから、Webマーケティングにおける処方の1つとして、どの程度のプライオリティとするか、考慮する必要性があります。
SEO対策を実施したにも関わらず、上手く行かない多くの要因は、目的を定める事なく、ステレオタイプなSEO対策を講じてしまう事にあります。
これら失敗するSEO対策の殆どは、ユーザーの検索行動を無視した無意味なキーワードを選択し、このキーワード群でライバルサイトより検索結果ページにおいて上位表示させれば良い、と云う安直な思考が齎す弊害です。
単にトラフィックを増やしたいだけなのか、PPC広告と併用してCVRを高めたいのか、情報提供を目的とした認知度向上なのか、ランディングユーザーを絞って成約率を高めたいのか、コンテンツページへの直接ランディングなのか、クエリ動向を調べたいのか、全体的なリンクチャネルを広げたいのか、ドメイン外への離脱率低下が目的なのか等々、SEO対策には本来、様々な目的や意図が御座います。
決して、幾つか選択したキーワードでの検索結果において、上位表示させる事が目的ではありません。
そもそも、選択されたキーワード自体がユーザーの検索行動と合致しているとは限りません。
SEO対策の本質は、SERPsでの順位争いではありません。
ライバルサイトが、同じキーワードで自サイトより上位表示されていても、トラフィックは元より、成約率や離脱率で劣っているとは限りません。
つまり、本来の目的を見定め、より効果的で必要不可欠な情報提供を齎す事ができる様、最適化すれば良く、これらを理解していなければ、SEO対策を実施すべき対象キーワードさえ、選定し得ない、と云う訳です。
中には、短期運用を目的としたドメインなので、検索エンジン・スパムを実施し、早急なSEO対策を求める方もいらっしゃるかも知れません。
一見、理屈は通りますし、ペナルティを被る事を覚悟で実施されるのであれば、これを止める権利は御座いませんが、そもそも、目的が何であるかが明確であれば、選択すべきWebマーケティングは無数に存在し、SEO対策である必要性がない場合も考えられます。
弊社では、長年に亘ってSEO対策の研究と実施、実績を積み、また、マーケティングのプロフェッショナルとして、皆様にご協力させて頂いております。
より本格的なSEO対策や効果を実感なされたい皆様は、是非、弊社のSEO対策サービスをご活用下さい。
SEO対策に纏わるご相談にも応じさせて頂きますので、お気軽にお申し付け下さい。
お電話でのお問い合わせは「043-238-0430」迄、お気軽にご連絡下さい。